皆さんは、企業宛に年賀状を書かれる際に敬称の使い方に困ったことはありませんか?
仲の良い友達や親戚相手に送る年賀状とは違い、ビジネス関係で企業宛の年賀状では何かと注意しなければいけない点があります。
その中でも敬称は、送る相手の立場や役職などによって使い分ける必要があります。
今回は、そんな敬称の使い分け方についてご紹介します。
個人宛の敬称では、一般的に「様」が多く使われています。
これは正しい使い方で、個人宛の場合は「様」を使いましょう。
また、恩師・先生にあたる相手の場合は「先生」という敬称を用いても問題ありません。
しかし、「先生 様」という書き方はしないようにしましょう。
これは、二重敬称になってしまいますので注意しましょう。
なお、公的な機関への宛て名書きでは現在でも「様」ではなく「殿」を用いることが多いようです。
公用文のあて名は、機関名、部局名、役職名、個人名など、種類も多く複雑ですが、機関名でも役職名でも、あて名に付ける場合には、「○○市教育委員会殿」、「国立国語研究所○○課長殿」のように、「殿」が多数派です。
ただし、「殿」では必要以上に堅苦しいとの印象から公的な税関への宛て名書きであっても、「様」へ移行しようという流れが一部の地方自治体ではあるようです
※注意
企業の住所で個人に向けて年賀状を出す場合は、役職や肩書き+様という書き方はせず、名前にのみ「様」をつけるようにしましょう。
「〇〇株式会社 部署・課名 役職・肩書き 名前 様」
以上の書き方が良いとされています。
「御中」は、会社・官庁・学校など、団体・機関・組織にあてる文書で用いるあて名で、個人名を書かず、機関名や部局名だけをあて名にするときは、「御中」にほぼ統一されています。
個人ではなく企業や団体の機関・部局あてに書く場合は、「御中」を使いましょう。
なお、「御中」は厳密に言うと敬称ではなく、「その部署に所属されている方に取り次いでください。」という意味合いになります。
書き方としては
「株式会社△△ 部署・課名 御中」
以上のようにして、「御中」は最後につけるようにしましょう。
部課名を連名にする場合であっても「御中」は1つだけ添えます。
居候先や下宿先など、相手が一時的に異なる苗字の別世帯の住所に送る場合は「○○様方 ××様」という敬称を使いましょう。
「様方」は、送り先の住所の世帯主名、その世帯主名に続く「××」様に受け取り相手の名前書くというのが一般的です。
※結婚してから里帰りで実家に帰っている妻宛に出す場合も同じ敬称を使いましょう。
これは、妻が結婚したことによって実家の姓とは違うからです。
いかがだったでしょうか。
敬称の使い分け方は大きく分けるとこの3つのケースになります。
書き方が違ってくるため、どういった相手に向けて年賀状を出すかの選定は大事になってきます。
正しい宛て名・敬称を使って、相手に普段の感謝やお礼の気持ち・新年の挨拶を伝えてくださいね。
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